碧い馬同人会 沿革

碧い馬同人会は、1976年設立の文芸及び歴史同好会です…と、書いて、

「かなり古い、もはや遺産のようだ」-と。
小説、詩、エッセイ、脚本等の文芸作品を定期的に会誌『碧い馬』に発表してきました。

また、歴史を語る場でもありますので、一般的な文芸作品とともに、歴史に関する作品を萩尾農をはじめとして同人たちが数多く執筆しました。

中でも、幕末・新選組(或はその他の歴史)に関する感性に優れた作品は誇ってよいものだと、現在(いま)も確信を持っています。
「志を同じくするもの=同人」という事が本当の意味で実行されてきた集合体でした。
その頃でさえ、他の団体からは「原稿が集まらない」との嘆きを耳にしましたが、碧い馬同人会は「原稿の選考」がありました。つまり、沢山の原稿が提出されたということ、それほど同人たちの感性は溢れ、意欲がひしめきあっていた…そういう集まりでした。

「書かずにはいられない」

という、今、思えば、羨ましいほどの意欲の集まり!
だから、よい作品が会誌「碧い馬」に残ったのです。

歴史探訪(史跡めぐり)の旅もしました。
函館の五稜郭祭りも何度も訪れました。
それらの旅で、熱く歴史を語りあい、想いを馳せ、現代を憂えて…「我らの責任」を再確認したりもしました。
有意義な歳月を過ごして、ここから出発していった人々も数多くいました。

けれど、やがて、諸々の理由により、当会もかつての形での存続は不可能となりました。

諸々の理由は、資金不足、人手不足…etc でした。

時代とともに、紙の媒体からネットでの配信へと世の中全部がかわり、当会も一時、その手段にかわりました。
それでも、社会から本(紙)が消えることはないと、今でも信じていますので、碧い馬同人会の解散はしません。

こののちの、社会を、世情を、見つめて行きます。

そうして、いつかまた、紙の会誌『碧い馬』を発行できたら―との、ささやかな、そう、現状に目を向ければ、ささやかな願いは捨てずにいようと思っています。